灯油用ポリタンクの謎

灯油用ポリタンクに必ず貼られているシール、貼らなければいけないものなのか?

寒くなると、スーパーやホームセンターでポリタンクが売られますが、何故か赤い色のものばかりなんです。そして灯油缶と全く同じ形であるにも関わらず、水専用と書いた乳白色のポリタンクも売られています。そもそも形は決まっているのか?なぜ赤ばかりなのか?水用のポリタンクに灯油を入れてはいけないのか?等々、色々と疑問が湧いてきましたので調べてみました。

なぜ赤いのか?なぜ同じ形なのか?

調べてみたら、灯油用のポリエチレン缶はJIS規格 JIS Z1710で規定されていました。形も容量も色もしっかり決められていました。こんな感じです。

灯油缶の種類

品質や色はこんな感じです。着色はしなければいけないようですね。

灯油缶は顔料で着色しなければならないようです。ただし、何色にしなければならないかは明確にきめられていないようで、そもそも着色するのは光線によって内部の灯油の変質を防ぐためのようです。灯油用ポリタンクの色は地域によって違っているようで、関東地方は赤、関西は青が使われているようです。その他にもグレーや緑色のポリタンクもあるようですが、特に緑色は軽油用のポリタンクの色ですので灯油を入れるのは避けた方がよさそうです。また、ガソリンや芝刈り機などに使う混合ガソリンは、タンク内部で燃料が揺れ動くことで発生する静電気による火花着火を防止する目的で、金属製の携行缶を使用しなければならないそうです。

灯油用ポリタンクは大きさもしっかり決まっています。実容量は結構余裕を見て作られているみたいです。
実容量(L)は 10.5~11.5 18.9~20.0 21.0~23.0 とされています

灯油用ポリタンクには表示しなければならない事柄も規定されています。

灯油用ポリタンクには表示しなければならない事柄も決められています

普段何気なく目にするポリタンクにも色々と決まりがあるんですね。ただ、私の幼いころはポリタンクはあまり一般的ではなくて、ブリキで作られた一斗缶が主に使われていたと思います。ポリタンクのサイズに18リットルがあるのも一斗缶(18リットル=10升)が使われていたことの名残だと思います。一斗缶の他には、自動車のエンジンオイルを入れる円筒状のペール缶(容量20リットル)も使われていたと思います。ポリタンクに20リットル缶があるのも、もしかするとペール缶がよくつかわれていたことの名残かも知れません。

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