はんだごて(USB電源動作)は使い物になるのか?

はんだごて を何時ものアリエクで買いました。今回も、いつものように三点セット割引を利用して、500円程で購入しました。しかも、これは送料込みのお値段なので、無茶苦茶お得です。

はんだごてをUSB電源で動かすのは無理じゃないか?

私も最初はUSB電源で はんだごて を動かすのは無理じゃないかと思いました。普通の100Vのコンセントにつないで使う半田ごては、電子工作用のもので大体20Wくらいでしょう。そして、温調が付いたヒートアップの速い はんだごて だと80Wとか90Wというものも少なくありません。しかし、USB電源で動く はんだごて は、たったの8Wです。しかし、実際に使ってみるとちゃんと使えます。

USB電源の はんだごて はこれが二本目です

今回買ったのは二本目です。では、なぜ買い足したかと言いますと、消耗品だからです。しかも、USB電源の はんだごて は驚くほど消耗が速いのです。その実例が次の写真です。

USB電源の はんだごて は消耗が速い
USB電源の はんだごて は消耗が速い

写真上側が新品に近い状態の こて先です。そして、写真下側が消耗したこて先です。しかも、1~2か月ほどでここまで消耗してしまいました。これは素人の電子工作程度の使い方でも短期間でこうなってしまったわけです。原因の一つに、こて先クリーナーがあるのではないかと思います。以前使っていた こて先クリーナーがこれです。

ステンレスたわしのこて先クリーナー
ステンレスたわしのこて先クリーナー

恐らく、このステンレスたわしに こて先を突き刺すようにしていたのが良くなかったと思います。また、USB電源の はんだごて は熱伝導を良くするために柔らかい金属を使っているのではないでしょうか.

もちろん、こて先は交換できるのですが、こて先にはヒーターが内蔵されています。そのため、こて先とヒーターの同時交換となります。したがって、こて先は意外と高価で、少し足せば新しい はんだごて が買えるような価格です。

USB電源の はんだごて には利点が沢山ある

欠点は、こて先の消耗が速いことくらいしかありません。しかし、利点は沢山あります。

・ヒートアップが速い 

 電源を入れて10~20秒ほどで使用温度に達します。

・クールダウンも早い

 発熱部分が小さいためか、すぐに冷えてくれます。あとかたずけが速やかにできます。

・小さくて軽い

 指先と こて先の距離が短いので、接合個所に素早く的確にこて先をあてることができます。

・モバイルバッテリーでも使える

 電源から遠い場所でもモバイルバッテリーで使えます。しかし、定格電力は5V/8Wですので、2A出力できるモバイルバッテリーが必要です。

・こて先が熱くなりすぎない

 電力が限られているためか、こて先が熱くなりすぎません。そのため、はんだの酸化が起きにくいです。

新旧の品物を比較する

以前から持っていた 半田ごて(上)と新しい はんだごて(下)
i以前から持っていた 半田ごて(上)と新しい はんだごて(下)
古い方は、microUSB端子です
古い方は、microUSB端子です
新しい方はΦ3.5mmジャックです
新しい方はΦ3.5mmジャックです

写真上段の はんだごて は以前から持っていたものです。こて先の温度を三段階に切り替えることができます。そして、今回購入した はんだごて は温度切り替え機能はありません。しかし、実際に使ってみましたが、今回購入した、温度調整の無いものでも、十分に使い物になりました。そして、実際にはんだ付けをした部分を見てみましょう。

はんだ付けの仕上がり状態
はんだ付けの仕上がり状態

はんだ自体には金属光沢があります。これは、はんだの酸化が起きていない証拠です。

こて先の手入れ

USB電源の はんだごて は、アマチュアの電子工作用途なら、十分実用になると思います。ただし、前述のように、こて先の消耗が著しいので、こて先の手入れには注意が必要です。

はんだごてのこて先メンテナンスに使用しているもの
こて先メンテナンスに使用しているもの

やはり、ステンレスたわしの使用は控え、水を含ませたセルローススポンジで汚れを取ると良いでしょう。そして、こて先が酸化してはんだをはじくようになった時、私は松脂を使用して酸化膜を除去しています。こて先復活剤は、松脂で取れない時だけに限定すべきです。こて先復活剤には硫黄が含まれているのではないかと思います。かなり強力に酸化膜を除去して、錫の被膜を作ってくれます。しかし、こて先も強力な酸により消耗してしまいます。

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