ダイソーの300円イヤホンを買ってみました。お値段は税別300円でした。しかし、300円というお値段は悩ましいです。例えば、中国のQKZというブランドのイヤホンであれば、同等の価格でいい感じのイヤホンが買えます。そんな、低価格イヤホン激戦区の価格帯で、ダイソーイヤホンはどんな感じなのでしょうか。
製品のクォリティー
先ずは製品のクォリティーを見ていきましょう。
ダイソーの300円イヤホンを外装の紙箱から取り出した状態です。付属品は同梱されていません。プラグから分岐部分までのケーブルの太さは1.8mmです。分岐部分から、ドライバーまでのケーブルの太さは1.3mmでした。ケーブルは適度に腰があり、柔軟性も十分です。しかし、一般的なイヤホンと比較して細めのケーブルは頼りなさを感じます。しかし、ドライバー部分はステムを含めて金属製で、安っぽさは感じません。
ダイソー300円イヤホンのスペック
ダイソーの300円イヤホン。パッケージには”高音質”と書かれていますが、その実力はどうでしょうか。
あまりアテにならない再生周波数帯域は20~20,000Hzと記載されています。また、音圧は104dBと記載されています。
品質も数値的な性能も十分に確保されているようです。しかし、このイヤホンに限らず、数値的なスペックと音質は別と考えた方が良いでしょう。気に入るかどうかは、実際に聴いてみなければ分かりません。
鳴らしてみました
実際に鳴らしてみましたが、評価が難しい音です。個人的な好き嫌いでいうと、嫌いな音です。
低音は、100Hz以下の重低音はやや少なく感じます。しかし、200Hzあたりから盛り上がって1kHz手前の700~800Hzあたりに山があるように感じます。その一方で、中高音域から高音域は、やや控えめです。しかし、これが奏功してボーカルのサ行が刺さる感じはありません。また、10kHz付近の超高音域も控えめなためか、音にキラキラ感を伴う艶は感じられません。
このイヤホンだけしか持っていなければそれなりに満足できるでしょう。しかし、同一価格帯のQKZのAKXや、同じくQKZのAK6の方が満足度は高いでしょう。また、もう少し上の価格帯でもよければ、KZのZVXならハイブリッド機に匹敵する音質です。
ダイソーの300円イヤホンは、悪くありません。しかし、他にもっと良いイヤホンが沢山あります。したがって、あえて手を出さなくてもよい代物です。おススメはしません。